ジャケット着こなし術

ジャケットとは

ジャケットは、「包む」とか「覆う」という意味から付けられた名称であると言われており、デザインは多種多様ですが、紳士、婦人、子供に共通したアイテムで上着の総称です。

 

最も一般的な型は、長袖で前明きのボタン付き仕様でシャツやブラウスの上から着るのが通常で、丈はヒップが隠れるくらいの長さが標準とされているようです。流行や企画によっては、ショート丈、一見コートのようなデザインをしたロングタイプのジャケットも多く見られ、さまざまな大きさ、デザインのものが作られているのが現状です。

 

ジャケットは、中世の頃まで男性用として使用され、衿が小さく、ウエスト部分はピッタリとしたデザインで、丈も短く作られたライディング・ジャケットやフランスで見られたジュストコールと呼ばれる身体にフィットした丈の長いコートが多く作られていました。

 

18世紀頃から、女性の間でも男性と同じように、タイトフィットなデザインジャケットが誕生し、大変流行しましたが、この頃は、まだまだ身分の高い人々の間で使用されており、一般に普及したのは、19世紀頃からだそうです。

 

スポーツが盛んに行なわれると同時に、活動的なデザインが誕生し、後にはパンツやスカートと組み合わせたスーツの上着もジャケットと呼ばれるようになり、第一次世界大戦以降、スーツとしてのジャケットのイメージが定着化され、現在に至っています。